HISTORY
文星閣の歴史は、明治30年(1897年)にまで遡ります。
創業者・奥 並継が掲げたのは、「文学をひろめる出版業の世界で、星のように輝きたい」という志──
この想いを社名「文星閣(ぶんせいかく)」に込め、東京・湯島で出版業を始めたのがその原点です。
時代は流れ、戦争による混乱と事業の停滞を経て、
1948年(昭和23年)、その志を継いだ奥 隆雄が大田区大岡山にて「文星閣印刷所」として事業を再興。
活版印刷から始まり、1962年にはいち早くオフセット印刷へ移行。
文星閣は、戦後復興と高度経済成長の波に乗って、印刷会社としての基盤を築いていきます。
1970年代以降は設備投資を重ね、多色印刷や特色印刷への対応を強化。
1980年代には、環境と高精細印刷の両立を目指し、水なし印刷の研究と導入をいち早くスタート。
業界でもまだ珍しかったこの技術に、職人たちと共に粘り強く向き合い、磨き上げてきました。
1993年、創業家5代目・奥 継雄が30歳で社長に就任。
「印刷会社の社会的地位を上げたい」というビジョンのもと、
水なし印刷の普及と環境対応を経営の柱とし、日本WPA(日本水なし印刷協会)設立にも尽力します。
2000年代にはDTP・CTPの導入、BPO型印刷体制の確立、製版から印刷までの一貫工程の最適化を推進。
“印刷会社のための印刷会社”として、技術とスピードの両立を実現しました。
2019年には本社・工場を昭和島へ移転。
世界初の両面12色UV印刷機の導入と24時間365日体制の運用により、さらなる飛躍を遂げます。
しかし、2020年。コロナ禍で創業以来最大の赤字を経験。
翌年からCSOとして奥 武士が就任し、会長も社長に一時復帰。
外部取締役を迎えた新体制のもと、評価制度・組織・DX・採用・新規事業と、多方面にわたる再構築を推進しています。
そして今──
文星閣は「Beyond Printing|印刷会社を超えて、印刷会社の未来を創造する」という言葉を掲げ、
志と現場をつなぎ、紙と社会をつなぎなおす挑戦を続けています。
Our FUTURE
▼スローガン
印刷業海の海賊になる
Beyond Printing|Print for the Future
▼私たちの航海
旧時代の“楽園”となった印刷業界から、 文星閣は、情報産業という大海原へ出航します。 500年かけて築かれた印刷文化を武器に、 仕組みを変え、仲間を集め、業界を超えて価値を届ける。 誰かが決めたルールに従うのではなく、 自分たちの手で働き方と組織をつくり直す。 そして── 夢を分かち合い、自由を謡いながら、印刷の未来を創る。 それが、私たち文星閣のこれからの姿です。
▼Mission|何をするか
・印刷会社のための印刷工場として、業界と社会を支える
・プリナビやDXで、「未来に残せる印刷」の仕組みをつくる
・継承された技術と人材を次世代へつなぎ、挑戦できる文化を育てる
▼Vision|どこを目指すか
Print for the Future ─ 未来のために、刷る。
お客様の未来、印刷文化の未来、
地球と人の未来のために──
私たちは、“印刷を再定義する”会社でありたい。
▼Value|文星閣の強み
1. 印刷技術力|設備 × 教育 × 品質
文星閣の品質は「経験任せ」ではありません。
8台のオフセット機を軸に、技術教育カリキュラムと評価制度を整備し、誰が担当しても同じ基準で仕上げられる体制を築いています。
多色・UV・水なしなど幅広い案件に、安定した品質で対応します。
2. 現場力|判断力 × 対応力 × 24時間体制
24時間355日の稼働体制と、職人の判断力が現場を支えています。
急ぎ・難案件・仕様変更のような“現実的な課題”に対して、どうすれば実現できるかを考え抜く文化があります。
地に足のついた「やり切る現場力」が文星閣の土台です。
3. 営業・企画力|印刷+αの提案力
印刷だけでなく、販促・企画・デジタル領域まで理解した営業が、目的に合わせた実現可能性の高いプランを提案します。
広告・エンタメ・キャンペーンなど、運用を見据えた提案を大切にしています。
4. 自社開発DX|システム部 × 現場導線
受注・見積・進行・下版・在庫管理をつなぐシステムを自社で開発。
現場の導線を理解したシステム部がいるからこそ、“使えるDX”を高速に改善し続けられます。
プリナビを中心に、印刷現場とデジタルを一体化する仕組みを構築しています。
5. スピード&誠実さ|即レス × 連携 × 責任感
即レス・即判断・即手配を大切にし、部門横断で連携します。
最後まで責任を持つ姿勢が「頼みやすい会社」と評価されてきました。
トラブル時も素早く動く、その誠実さが文星閣の文化です。
▼Philosophy|志・自由・責任
志
文化の繁栄を止めず、夢を持って進む。
できない理由より、できる理由を考える。
自由
情報にアクセスし、提案し、行動できる。
仕事は「与えられるもの」ではなく、「つくり出すもの」。
責任
社会と環境に向き合い、学びを止めず、人と地球に貢献する印刷を選び続ける。
▼そして、これから
新しい航海に、地図はない。
けれど、志がある。仲間がいる。
そして、文化を未来へつなぐ使命がある。
文星閣は、印刷会社であり続けながら、印刷を超えていく。
それが、私たちの「Our Future」です。



