【水なしSTORY/Vol.2】水なしで刷ること
2023年 08月 30日
印刷方式としての「水なし印刷」 水を使わないことは、様々な技術的メリットをもたらします。 そうした技術的な困難と共に、文星閣では30年もの月日を 今回は、「文星閣の水なし印刷」を紹介します。 はじめに「紙」=印刷用紙に注目していきましょう。 水なし印刷では用紙が水を吸うことがないため紙が伸びず、絵柄のブレが発生しにくいことが特徴です。 また、水を使用する際にかかる調整や準備がなくなることで、印刷の本番までの準備時間が短縮されます。 「紙のメリット」 ・用紙が伸びないため絵柄を合わせやすく、きれいに印刷しやすい。 ・印刷開始にかかる時間や準備が押さえられるので、コストパフォーマンスが高い。 では、「紙」に対するデメリットはどういったものがあるのでしょうか? 水なし印刷では、通常のオフセット印刷で使われるものよりも硬いインキが使用されます。 また水を使わないために静電気が発生しやすい、というのも大きな課題です。 「紙」のデメリット ・水ありに比べて硬質なインキを使用するため、印刷不良が生じやすい。 ・紙同士がくっついたり、用紙にゴミがついてしまうトラブルが起こりやすい。
水なし印刷はその名の通り、水=「湿し水」を使わない印刷方式です。
とはいえデメリットも存在し、現場も一筋縄ではいきません。
水なし印刷と共に歩んでまいりました。「紙」を刷ること─確かな技術─
印刷現場では「見当の精度が高い」とも言われ、オペレーターは絵柄の調整を比較的容易に行えます。
試し刷りに必要な予備の用紙の枚数も抑えられるので、コストの削減・生産性の向上につながります。
そのためインキの粘着力によって用紙の表面が剥がれる、ピッキングと呼ばれる印刷不良が生じやすくなります。
重なった紙から紙へインクが付着し、紙同士がくっついてしまう裏付きが発生しやすい点や
ゴミが付きやすくなってしまう点などが、起きやすいトラブルとして挙げられます。
Vol.1の記事でご紹介したように、文星閣は「水なし印刷」の黎明期から取り組んでまいりました。
技術的な困難をコントロールし、トラブルを抑えるためのノウハウを長年の実績で培っております。
水なし印刷にずっと向き合ってきたからこそ、対応領域も広い点が強みです。
文星閣の強みは?裏付き・ゴミ付きなどのトラブルへの対応力に自信があります。
どんな薄紙にも対応しています!絵柄の調整(見当合わせ)が難しい薄紙にも対応しています。 ![]() |
| 「色」を刷ること─高精細な仕上り─ |
続いて、「色」=インキについて注目していきましょう。 水なし印刷ではインキが水でにじまないため、網点の再現性が高く、安定感がある点も特徴といわれています
また通常より硬いインキを使用していることから、インキを厚く盛った印刷が可能です。 調整が難しい水の管理がないので、オペレーターがこうしたインキの管理や機械の調整に集中できるという点も、
ですが、水なし印刷が苦手とする絵柄も存在しています。 たとえば網点がくっきり再現されるために、コントラストの弱いあっさりとした絵柄の調整は苦手です。 また硬質なインキの特性上、全面にインキを載せるベタ絵柄では色ムラが発生しやすくなります。
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「水あり印刷とは得意な絵柄の領域が異なる」という点は、水なし印刷を知る上でとても重要なポイントです。
その上で、文星閣では苦手な絵柄にも対応する技術を磨いて水なし印刷を続けてきました。
文星閣の強みは? |
「蝶」を刷ること─環境への配慮─ |

水なし印刷の印刷物には、蝶をあしらった「バタフライロゴ」を印刷物に掲載することができます。
バタフライロゴは日本WPA協会(https://www.waterless.jp/)の認定を受けた、水なし印刷に取り組む印刷会社のみ使用できるロゴマークです。
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「文星閣の水なし印刷」は、苦手分野のカバーと技術力に自信があります!水なし印刷特有のトラブルへの圧倒的対応力に加え、薄紙・特色印刷も行っております。 |
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