初めての印刷工場見学で驚いたこと7選
— 文星閣(オフセット印刷工場)を訪れた見学者アンケートより —
2025年 10月 23日
普段何気なく手にしているチラシやパンフレット、書籍などの印刷物。
これらがどのような工程を経て作られているのか、実際の製造現場を見たことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、文星閣の工場見学に参加された方々へのアンケート調査を実施し、
「初めての印刷工場見学で最も印象に残った体験」をお聞きしました。
そこから浮かび上がってきたのは、現代の印刷業界に対する驚きと新たな発見の声でした。
1. 「本当に24時間動いているんですね!」— 止まらない印刷機への圧倒
見学者の声:
「機械が24時間動き続けていると聞いて驚きました」
「印刷機械に"休憩中"の時間がほとんどないことを初めて知りました」
文星閣では8台68胴の印刷機が年間355日、24時間体制で稼働しています。
お客様のお困りごとに応えるため、このような常時稼働体制が不可欠となっていますが、
実際に現場で機械が休むことなく動き続ける様子を目の当たりにすると、
多くの見学者が「本当に止まらないものなんだ」という強い実感を持たれるようです。
2. 「これが世界初の技術なんですか?」— 12色両面UV印刷機の圧巻
見学者の声:
「12色両面印刷機という名前は聞いたことがありましたが、実際に稼働している姿は本当に圧巻でした」
「紙が次々と出てくるスピードと、その色の美しさが同時に実現されているのが不思議でした」
両面を同時に印刷できる12色UV機は、世界的にも非常に珍しい最新設備です。
見学者の中には印刷見台を「飛行機のコックピットのようですね」という感想を述べる方もおり、
精密にコントロールされた動きと生み出される印刷物の品質に深く感動する様子がうかがえます。
3. 「印刷に水を使わないことなんてできるんだ」— 環境配慮技術への新発見
見学者の声:
「印刷には必ず水が使われるものだとばかり思っていました」
「水なし印刷という技術があることを初めて知り、環境への配慮がここまで進んでいることに感動しました」
文星閣が採用している"水なし印刷"技術では、従来必要だった湿し水を使用せずに印刷を行います。
これにより廃液を出さず、色の安定性も大幅に向上しています。
実際に印刷物を手に取って「確かに色に深みがある」と違いを実感される見学者の方も多くいらっしゃいます。
4. 「人の目で色を決めているんですね」— 職人技への驚きと感動
見学者の声:
「最新の機械がすべて自動でやっていると思い込んでいました。実際には熟練の方が目で確認して微調整されているのが印象的でした」
「『この青をもう少しだけ調整しましょう』という声が聞こえて、これが本当の職人の仕事なんだと実感しました」
印刷工程では、印刷オペレーターが刷り見本を確認しながらCMYK各色の濃度を細かく調整していきます。
最先端の機械に囲まれた環境でありながら、最終的な品質は人間の目と長年の経験によって決定される。
この光景に多くの見学者が「真の職人技」を感じ取られているようです。
5. 「紙にもこんなに個性があるんですね」— 用紙の多様性への発見
見学者の声:
「コート紙とマット紙くらいしか種類を知りませんでした。実際に触ってみると、紙ごとに手触りも重さも全然違うんですね」
「『この紙は乾燥がはやいんです』という説明を聞いて、紙にも特性があることを初めて理解しました」
文星閣では、FSC認証紙や非木材紙などの環境配慮型素材を含め、実に多様な用紙を取り扱っています。
オペレーターによる「この紙は乾きが良い」「こちらは少しおいてから出荷をしています」といった説明を通じて、
用紙選択の重要性と奥深さを実感される見学者が多くいらっしゃいます。
6. 「セキュリティがここまで厳重とは」— 情報管理体制への安心感
見学者の声:
「静脈認証で入室管理されているエリアがあって本当に驚きました」
「印刷業も立派な情報産業なんだということがよく分かりました。安心して機密資料を任せられますね」
印刷会社では、企業の新製品情報や未発表のキャンペーン資料など、高い機密性を要求される案件を数多く手がけています。
文星閣の静脈認証システムによる入室制限を目の当たりにして、
「印刷業は単なる製造業ではなく情報産業でもある」という新たな認識を持たれる方が多いことがわかりました。
7. 「想像していたより若くて活気がありますね」— 新世代の活躍への驚き
見学者の声:
「もっと年配の職人さんばかりかと思っていましたが、想像以上に若い方が多くて驚きました」
「大型機械を操作している女性スタッフの姿がとても印象的でした。印刷業界のイメージが完全に変わりました」
工場全体の平均年齢は30代半ばで、従来のベテランがオペレーター・若手がサポートというイメージとは大きく異なる現実があります。
伝統的な技術を継承しながらも、新しい世代が中心となって印刷を担っている現場の活気に、
多くの見学者が新鮮な驚きを感じられているようです。
見学者アンケートから見えてきたもの
今回のアンケート調査を通じて明らかになったのは、
印刷工場が決して「古い産業の現場」ではなく、最新技術と人間の感性が高度に融合した、
極めて現代的な製造現場であるということでした。
機械の進歩は目覚ましいものがありますが、色の最終判断や品質管理においては、今なお人間の目と経験が決定的な役割を果たしています。
見学者の皆さんは一様に「印刷という仕事がこんなに奥深いものだとは思いませんでした」「印刷をもっと身近に感じることができました」と語られていました。
あなたも印刷工場の現場を体験してみませんか?
百聞は一見に如かず——実際の現場でしか得られない発見があります
この記事でご紹介した見学者の方々の驚きや感動を、ぜひあなた自身の目で確かめてください。
文星閣では工場見学を随時受け付けており、印刷技術の最前線を間近で体験していただけます。
見学内容
- 24時間稼働する大型印刷機の迫力ある実演見学
- 世界初の12色両面UV印刷・水なし印刷技術の実際
- 印刷オペレーターによる色合わせ作業の見学
- 印刷に関する個別相談とQ&A
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※見学は事前予約制です。日程や人数、見学内容のご要望など、お気軽にお問い合わせください。
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